古民家に天窓がある、珍しい場所に伺って来ました。
県で新たに古民家鑑定士になられた、太田さんの紹介です。
お話を伺ったオーナーのマダムによれば、中世に美濃地方(現在の大垣市〜岐阜市)の豪族の権力分散のため、遠隔地に移って来た堀家がその勢力を示すため作った建物なんだそうです。
美濃や尾張の日本建築は、そのテーマを中国の古典や譜に求めることがあるのですが、この建物もその1つ。昇竜をテーマにプランされています。
しっかりと手の入ったお料理が出るこの古民家レストラン。
こけら葺きの庇もゆかしい豪奢な造り。
なにより、一般のお屋敷で2階に回廊があるなんて、岐阜以西ではなかなかお目にかかりません。当時のご当主は、江戸の商家や妓楼などにもご精通だったのではないかと推測します。たいへん派手な造りだと感じました。
あえて写真撮影は避けましたが、二階には六曲二双の見事な金屏風(180年前)や、明治時代に作ったという珍しいうだつのついた西洋テイストの床の間など、関西で勉強してきた私には、オリジナリティあふれる建物で衝撃的です。
スタッフの方の落ち着いたお給仕も沁みる、ステキなお店。皆さんもぜひどうぞ。
美濃のまほろば
〒501-0471 岐阜県本巣市政田1444