5年ほど前からお世話になっているお宅にお邪魔しました。私どもではない業者さんが、せっかく新しくしたトイレに井戸水をつないでしまったため、水道管が目詰まりを起こして急に給水金具から大放水があったとのこと。

 7年前から定期的に起こるので、さすがにもうトイレ器具自体がダメになり、わずか7年で交換という結果になりました。
 こういうちょっとした判断ミスで、高いトイレがダメになってしまったのでもったいない話です。

 今回は、裏の上水道管からトイレに上水道菅を引き、トイレ器具をつなぐことにしました。

「あー、これで安心だね」と別れ際に、お客様が野菜を畑から引いてくださいました。「土のままでいいやろ。あれも食べる?これも食べる?」そう次々と並べてくださいました。
 寸法の目印に私の靴を入れてみましたが、ただただ大きい野菜です。白菜もにんじんもこのサイズはなかなか見たことがない。車の後ろがいっぱいになるほどです。

 大きさもともかく、お客様というのは、皆さん畑を上手にお作りになります。スーパーでしか買ったことのない方はピンとこないかもしれませんが、野菜作りには上手い下手があり、素人の私なんかが作ると野菜がひん曲がってしまったりわけのわからない小さなものができたりします。さらに、味が全然違います。大根が苦かったり、白菜も甘くなかったりします。

 家に帰っていただきましたが、にんじんはすごくにんじんの味がするし、白菜は油揚げと炊いただけですごく甘いし、食べていると体が安心するような味がします。私は食の安全とか普段神経質になりすぎずに暮らしていますが、そんな私でも明らかにわかる、自然の美味しさです。

  忙しくしていたり、会社の運営や日々のオペレーションに集中していると、こういう原始的なモノや姿にはっとすることがあります。大いなる世界経済の端くれで小さな奮闘をしている自分が、なんとなく人工的でしんどそうだなと、ふと感じますが、同時に定期的に慰められたと、感じます。

 まぁ私は、野菜を作っているより建築をやっていたほうが、人さまの役に立つ気がするので、美味しくいただいてがんばります。