コロナ渦でストップしていた「古民家再生総合調査」の依頼が、大きく戻ってきました。

実は、東海4県の古民家調査は、昨年関東より1軒少ないだけで、全国2位と盛んです。



岐阜県でも、この3月から6月で、6件の調査と4件の事前調査を実施してしています。

令和3年6月1日に調査したお宅は、お寺に隣接する母屋。小屋裏の墨書きを見ると、明治34年、西暦1901年造です。



慣れたメンバーとはいえ事前準備が追いつかず、今回は田口第一支部長に現地にて図面を半分描いていただきました。

 築120年の割には、天井裏に泥がほとんどない、状態の良い小屋裏です。雨漏りが少ないのも頷けます。

古民家総合再生調査は、こうした見えないところを見て判断することに価値を置いています。

屋根瓦の様子や軒下、床下も見ます。

今回は、「昔のことだから、垂木に芯材でなく、4分の1に割った扇形の部分が使われてるね」

「雨水を吸った泥で、軒裏の板がむくれてしまってるね」「東西に増築をしてあるから、床下の湿気が抜けていないね」など、メンテナンスをした方が良いところが何箇所か見当たりました。

鑑定調査結果は1ヵ月ほどで届きます。

これをもとに、メンテナンスやリノベーションの計画を立てて参ります。