今日も、歴史と情緒あふれる古民家のご相談をいただきました。大垣城にも看板が残っていると言う、由緒ある味噌蔵だった建物です。

味噌蔵と、御店が一体化している高級感あふれる立地と大きさ。建物だけで100坪以上あります。

全体の建物の4分の1でこのサイズ。

明かり取り 兼 煙突(換気)のための吹き抜けもあります。

2階にもお座敷がある造りで、当時のご商売の繁栄が窺われます。

あまりに大きいお屋敷で、持ち主様も持て余しておられるらしく、「一体どうしたらいいものか…」と、豊かなお悩みでした。

正直こういった場合、「この家をどんなふうにどんな動線で使いたいか」が大切で、本当は思いっきり提案をしたいところです。

が、予算も聞かずにする提案は無責任で不躾なので、まずはある程度の予算をお決めいただくことにし、その中で改善リノベーションをするのはどうかとお伝えしました。

思いっきり夢を抱いていただくプランも、そのときにはこっそりご提案したいとは思います。

吉田支部長が「↑この平成の改装が悪い。解体して(断熱はしながらも)、元の自然で価値のある姿に戻したい」と珍しく強く言っていたのが印象的でした。

 国交省の大臣は、就任前、当協会の議員連盟の議長をやってくださっていた赤羽大臣です。

国交省の文章にも、「古民家」が使われ始めた昨今、一般の方にこのように相談をいただけるのは非常に貴重で、文化のターニングポイントに立っている気がします。学生時代から30年、岐阜にもようやく「古民家」の文化が根付いていくのかと期待に胸が膨らんでいます。