増築部分の屋根をはがしています。
シロアリが軒桁を食べてしまっていたので、やむなく屋根板金も交換です。
すると…
屋根の下からもう一枚の屋根が出てきました。
きっと15年前の瓦の葺き替えのさい、トタン屋根をめくらずにそのまま上から新しい屋根を張ったようです。
しかもその、1枚目の屋根を剥がすと、
いただけない順序で断熱材が見えてきました。
板金の直ぐ下に断熱材、その下に野地板が施工してあるのです。
この施工では、板金を打ち付ける釘を伝って断熱マットに水が伝わり、木と板金のあいだにびしょ濡れの布団ができてしまいます。
それを見た大工さんは、ガッカリ。「昔は、断熱材の意味もわかんなくてめちゃくちゃやってる人がよく居たんだよ!」だそうです。
もう、ここまでやられると、職人さんたちは絶句に近いショックを受けています。全ての仕舞が無茶苦茶なので、こんなことになってしまったこの築44年の増築部分。胸が痛みます。
健気にヒビもなく建っている築58年の本宅が侵されることに、憤りさえ感じます。