「空き家対策に、私たち古民家再生協会をご活用ください。」

そう各市町村に挨拶して回っています。

先日は、3市町村と国会議員・県会議員の先生がたを訪問してきました。

各市町村では「なんなのこの人たち?」と胡散くさがられることから始まります。

しかし2030年には両隣りのどちらかが空き家になるという現代の日本。家があまって止まらないのが現状です。その割に市町村の空き家バンクは「国の指令で一応作っただけ」と豪語される市町村もあり、自治体によって取り組み方はさまざまです。

特に岐阜県は、古民家なんて「古い」「危ない」「ダサい」と壊されていきます。

しかしおしなべて価値がないかというと、決してそうではありません。汚いだけで頑丈な家。寒いだけで情緒がある家。これから30年はいけそうな家はたくさんあります。

古民家再生協会は、価値のある家とそうでない家を見分けるために以下の基準を設けて客観的に判断する活動を行なっています。

「古民家鑑定」では、建物状況調査にくわえて材料の良し悪しも判断します。

「伝統耐震診断」という機械で診断する耐震測定を行い、危なさや堅牢さを測ります。

「床下インスペクション」では、ロボットの目を通して暗く狭い床下の環境を点検します。

ですから建物を壊す前に、一度は家の価値を建築士の目から検討させてください、当協会の会員がお力になります。というのが挨拶周りの趣旨です。

わたしは一介のインテリアコーディネーターですが、奈良の大学から岐阜に戻って22年、古い家の真価を見出さず新しい家ばかりをありがたがる感覚に違和感を感じ続けてきました。

22年待って、ようやく、「もったいない!」と声をあげています。正直なところ、自分の会社の仕事と並行しているので、時間もなければ資金も自費で大変です。でも、大人になったらいつか世間に恩返しを、とおもっていたので、はじめました。

いい会員さんばかりですので、皆さまどうぞ、お気軽にお声をおかけください。