明日は、岐阜市にて古民家鑑定です。

この家はリフォームが決まっているので、本日は、お祓いをしていただきました。

折しも、お祓いに向かう途中で、ものすごく大きな素晴らしいきれいな古民家が、解体が始まるところを目撃しました。もったいなさすぎて、しゃんと建っているあの子(古民家)の気持ちを思うと、思わず涙が出てしまいました。

お祓いをしていただきながら、しみじみとこのヒノキの木材を見ていると、きっとあの子もきれいにやってあるのになぁ、と中を見たこともない壊される古民家の様子が偲ばれ、悲しくなりました。

環境に良いとか、経済に良いとか、古さが良いとか、そういうことよりも、大工さんが選んで丁寧に仕事のしてある木と家が壊されていくのは、単純に、魂が1つ消えていくようなものです。

戦後のGHQによる「日本らしさの解体」施策で、検証もされずダメとされた日本の伝統工法。70年後の私たちはそのツケを払っています。これも戦争と敗戦が悪いのです。

戦わない平和な世の中を、こんな日も、願わずにはいられませんでした。