この橋の斜め後ろに岐阜県揖斐郡大野町というバラの町が🌹あります。
この町、先日の国勢調査で、日本の市町村(その数1718)の中で、
「平均世帯年収 全国9位」です。
別名「バラの町」としても有名で、東京ビッグサイトのバラの祭典🌹でゲスト公演をなさる有名な女性(70歳代)を輩出しています。
この町がなぜ、世帯年収1000万円を超えるのか。それは
①核家族ではなく、3〜4世代同居が多い
②孫が働く世代になっても同居
③祖父母世帯、柿を育てたり腹を育てたりと出荷できる農業を営んでいたりして収入がある。
④お嫁さんもパートに出たりして勤勉。
⑤人手があるので子供が産めやすく、夕方の育児の心配をせず壮年層が夫婦で働ける。
⑥土地が安かったり広かったりして、生活コストが低い。
こういう事情だそうです。
お金持ちって街に住んでいると思いがちですが、街は土地やファッションにお金がかかるので、田舎の人の方が案外お金はたまっています。
そこに、働き手ばかりとなれば世帯収入が上がるのは当たり前と言えば当たり前。
バラとお金持ち、パリでもないのにそんなキーワードが並ぶ事になるのですが、どうでしょうか、皆さん。
「田舎で夫の両親と同居」
「パラサイトシングル」
「パート」
そんなことを風習として留めた結果がこうなるわけです。必ずしもきらびやかな言葉ではないと思います。
自由、自立、自己実現。
これらを目指して進んだ核家族の逆説がこうなるとあれば、考えさせられることは多いと思います。「自」分中心ばかりにならず、ある時は流れや慣習にのり、人と歩調を合わせることも決して人生に悪ではないということが、この統計は示しています。
子供を3人育てながら、自分の時間はどこだと唇を噛み締めながら17年。少し慰められるこの統計です。