2018年3月20日、岐阜地方で具体的な活動を行うため、以下の法人を設立しました。
「一般社団法人 古民家再生協会 岐阜西濃」
(再生前)
一般社団法人 全国古民家再生協会とは 法人こそ分かれていますがグループ法人のような位置づけです。実際に活動してみて、ほとんどこの協会は手弁当です(笑)。
今日も友人が家具店に立ち寄って「なぜそんなに自分のお金を使ってまで古民家をやるのか」と訊くのですが、
それは、奈良女子大学で教えていただいた「旧き良き建築」を現代に残すには、誰かが動かなければ始まらないと思ったからです。卒業して22年、岐阜では今でも「古い家は隙間風で寒くて危ない」といわれて嫌われています。
(再生後)
去年は、そんな家(物置化しているだけの家)を3件壊しました。
壊しながら、私たちはまぁまぁ安易だなという罪悪感がぬぐえませんでした。
壊された木や、建てた棟梁の気持ちを考えると、自分勝手だなと思うようになりました。
地球環境を守ろう、といいながら、一番ごみを出している業界が我らです。たしかに大きいお金が動くので、経済も回しているんだけど、そういったエゴの果てに遠回しに地球や人類の寿命を縮めています。
ここで人間、謙虚に、モノを大切にしたらどうなのか、と思うわけです。
それに古民家という文化は美しいものです。
それを守ろうと思ったので、高価な車や靴を買う代わりに、活動をしている次第です。
古い家を「ゴミ」にするのか、「資産」にするのか?
私たち建築業の知識と努力と誠意が試されている場だと感じています。