令和2年11月18日、19日と、2日続けて協会の例会がありました。初日は岐阜支部例会。2日目は、愛知岐阜三重支部長の合同例会です。
この例会では、各会員が、自分の活動を報告します。その中で、悩んでいる案件の解決策を探ったり、疑問に思っていることを相談したり、より良い古民家問題の解決を探っていきます。

・150坪の家屋敷を貸したい

・山と田んぼごと買って欲しい

・ただでくれる古民家ないか

・弟では頼りないので、弟の住む代々の古民家は、売れたお金はお姉さんにお金を入れてくれ

・◯◯グループの古民家の施工がひどすぎるので、私たちが引き受けますと営業に行ってはどうか…。

・国や県、市町村から、こんな補助金が出ているが、使ってみたらどうか

などなど…。2時間たっぷり、疲れ果てるほど話をします。

当たり前ですが、皆同じ業界のため、悩みは近いんです。それを、自分のうまくいった例をみんなに伝えて、古民家を残していこうと、そういう暖かい雰囲気が流れています。

「お互いの仕事の取り合いになるんじゃないだろうか?」「自分のノうハウを盗まれるんではないか?」と入会を仕込みされる方も多いのですが、そうではありません。自分の苦手なジャンルを相談できる良い機会です。自分も勉強になるし、相手に伝えられることもあるし、そんなことで自分の会社の業績が落ちるわけはないと思っている人ばかりです。

 古民家再生協会、などと大層な名前がついているのですが、実際は、社員が5人から30人ほどまでの、小規模な設計事務所や工務店が多いのです。腕は良いが営業が嫌いな大工さん、建築はできるが山の販売苦手な古民家専門店、など、古民家の相談はテリトリーが広いので、協力しあってやっていく必要があります。

正直、大手のハウスメーカーなどの古民家ソリューションは、古民家の文化的価値と言うよりは、「土地を更地にして売りましょう」「工事ができますよ」と言う程度が多いですね。ですが私たちは「古民家を古民家らしく」もしくは、「古民家らしさを残しながら現代的な快適性を保ち」未来に残していくテーマがあります。

古民家に価値がある、と考えているかどうかが、リノベーション計画や、解体計画の分かれ目となります。もし、本当は大事にしたい古民家がある方で、他社で安易に解体撤去を勧められた方は、ぜひ私どもにご相談いただければと思います。

また同時に、古民家の問題を解決したい自治体様、施工業者様、幅広く募集しております。